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2004年07月12日

F900iT レビュー

01_ph1.jpgハンズフリーの記事にも書きましたが、6月29日にNTTドコモのF900iTを購入してしまいました。この機種はBluetooth搭載、手書き機能、指紋認証、Symbian OS搭載くらいが特徴なのですが、ほとんど一般の人受けしない内容ばかりで「売れるのかなぁ」という心配をしていました。実際発売直後はランクインしたものの特に入手困難となるわけでなく、予約なしですぐ購入できました。でも実はこの機種、私はかなり気に入っています。そこで購入を検討中の方に簡単なレビューを書いておきたいと思います。

■Bluetooth
Bluetooth(TM)とは、1998年にNokia, Ericsson, IBM, Intelと東芝がプロモータとなって規格化された近距離の無線通信規格で、いろいろな機器同士が約10m以内の距離にあれば最大1Mbpsの速度で相互に通信できるものです。「相互に通信」するわけですからさまざまな機器がBluetoothに対応しなければいけないわけですが、Bluetoothではその通信の目的に応じて、プロファイルというものが定義されています。相互に通信できるためには、機器がBluetoothに対応しているだけでなく、同一のプロファイルをサポートしている必要があります。現在よく使われているプロファイルには以下のようになものがあります。Bluetoothに関する書籍はこちら
  • ヘッドセットプロファイル(HSP): ヘッドセットと、携帯電話およびPC間を接続するためのプロファイル。携帯電話用ハンズフリーやPC用のヘッドホンなどか主な用途。
  • ハンズフリープロファイル(HFP): ハンズフリー機器と電話間を接続するためのプロファイル。ヘッドセットプロファイルに加えて、電波の強さや発信者番号通知などの伝達、リダイヤルや電話帳機能の利用、エコーキャンセル(スピーカーで通話した場合のハウリング防止)などが追加されている。携帯電話用ハンズフリー、車の中のハンズフリー、オフィスでの会議電話などが主な用途。
  • ダイヤルアップネットワーキングプロファイル(DUN): 携帯電話やモデムとPC間を接続するためのプロファイル。DUNをサポートしている携帯があれば、PCと携帯間をケーブルで繋がずにインターネットに接続できる。
  • オブジェクトプッシュプロファイル(OPP): 携帯電話、PDA、PCなどの機器間で、名刺のような情報をやり取りするためのプロファイル。OPPをサポートしている携帯同士なら、電話帳の転送が特別なケーブルやソフトなしで簡単にできる。
国内の携帯電話ではこのF900iTの他、auのA5504T、C413SなどがBluetooth対応していますが、F900iTはHSP, HFP, DUN、A5504TはHFP, DUN, BIP(画像をプリンタやPCに送信), OPP, SPP(シリアル通信; A5504TではBREWからのみ利用可能)、C413SはDUNをサポートしています。このようにBluetoothをサポートしていても何ができるかというのは、プロファイルをサポートしているかどうかが鍵になるわけです。

2004年12月から道路交通法改正でハンズフリーが必須になるそうですので、車内でもいちいち線をつないだりする必要のないBluetoothは便利です。私はJabraのBT200というBluetoothヘッドセットを使っています(左側の画像)。これは欧米では割とよく売れていて、F900iTのようなBluetooth携帯に使えるだけでなく、Bluetooth非対応の携帯にも使えるタイプです。GSM圏での絶大なシェアを誇るNokiaやSony Ericssonなどはかなりの機種がBluetooth対応なので、純正のヘッドセットも多く出しています。

BluetoothヘッドセットをF900iTに接続するには「ペアリング」という作業をして、ヘッドセットを認識させる必要があります。ペアリングは最初に一回行っておくだけでOK。ペアリングの方法は、F900iT側で[MENU]-[外部連携]-[Bluetooth]-[ヘッドセット]-[機器登録]を選択し、Jabra BT200ならヘッドセットのボタンを青色LEDが連続点灯するまで長押しして離すだけです。「パスキー」は"0000"です。BT200はヘッドセットプロファイルにもハンズフリープロファイルにも対応しているので、どちらか好きなプロファイルを選択して登録すればOKなはずですが、ハンズフリープロファイルだとうまく発信できなかったので(ダイヤル後ボタンを押すと呼が切断される)、ヘッドセットプロファイルのほうがよさそうです。ちなみにドコモ純正のBluetoothヘッドセット F01はヘッドセットプロファイルのみのサポートです。

Bluetoothヘッドセットの電源を入れると、ヘッドセットプロファイルの場合、F900iTはなぜかメモリ000番に電話をかけてしまいます。これはノキアなど海外製の携帯では起こらないので、おそらくF900iTに音声ダイヤル機能がないためこうなっているようです。通常Bluetooth対応の海外携帯には音声ダイヤル機能があり、ボタンを押して相手の名前を呼ぶだけで電話をかけることができます。したがって、F900iTでは000番に電話番号の入っていない項目を一つ入力しておく必要があります。純正のヘッドセットではこの現象にならないようですので、このあたりはちょっとした相性になるのかも知れません。ハンズフリープロファイルではこの現象は再現できませんでした。

電話をかけるには、F900iTで相手先に発信した後、ヘッドセットのボタンを押します。これで音声がヘッドセットに切り替わり通話することができます。電話を切るにはヘッドセットのボタンを押すだけです。逆に電話がかかってきた場合、ヘッドセットプロファイルでは携帯本体とヘッドセット両方で着メロが流れるのに対し、ハンズフリープロファイルではヘッドセット側でしか再生されないので、ヘッドセットをかけていないと着信に気づきにくいです。

■電話帳の使いやすさ
最近の日本の携帯は「あかさたな」順に簡単にアクセスできるようになっているものがほとんどですが、私の場合何でもかんでも携帯の電話帳に入れてしまうので、読みの最初の二文字を入力して電話帳を検索する機能しかほとんど使いません。F900iTは[電話帳]-[クリア]だけで読みを入力して検索する画面まで到達できるので、ほとんどストレスがありません。INFOBARなどはここまで4ステップあります。P900iは2ステップなのですが、「ナカ」と入れて検索した場合「ナカ」で始まる項目しか表示されず、二文字目をちょっと打ち間違えただけで最初からやり直しになってしまいます。F900iTはこの点大丈夫です。またSymbian OSである程度こなれているからかどうかわかりませんが、設定がほぼ一箇所にまとまっているおかげで、P900iのように何をどこで設定すればいいかどうかわからないということは全くなく、使いやすいと思います。

■Outlookとの同期
F900iTデータシンクロソフトをダウンロードして使用することにより、USBケーブル経由で電話帳とスケジュールのデータをPCのOutlookと同期できます。これはかなり便利で、電話帳のバックアップがいつでも取れるだけでなく、編集も簡単です。「xx日のxx時は大丈夫ですか?」と打ち合わせでとっさに聞かれても、すぐに携帯でスケジュールを確認できますし、その場で携帯に入力して後で同期するだけでスケジュールの共有も可能です。OutlookをPIMとして使っているビジネスマンの方はこの機能だけでも検討の余地があるかも。ただBluetoothで同期できないのはちょっと片手落ちでしょうね。

■待ち受けのカスタマイズ
F900iTでは待ち受け画面をカスタマイズできます。私が使用しているのは、壁紙+カレンダー+不在着信履歴+受信メール+スケジュールです。携帯を開くだけで、不在中に誰からかかってきたか、未読メールの差出人とタイトル、次の予定が一画面に表示されるのです。Outlook Todayみたいな機能。PDAでは当たり前の機能ですが、やっと携帯も使える機能がでてきたな、という感じです。

■ちょっと使いにくいところ…
やっぱりレスポンスは全体的にちょっとワンテンポ遅れる感じで、決してサクサクという感じではありません。また私はPCユーザーなので割と頻繁にマルチタスクを使用しますが、P900iのように待ち受け画面から好きな機能を通常通り選択するのと異なり、F900iTではTASKボタンを押すと、専用のTASKメニューが表示されてそこから次に起動する機能を選択しなければなりません。TASKボタンを押したときはいつもとは違う操作で機能を呼び出さなければならないので、かなり戸惑うことになります。
外側カメラの位置もかなりつらいものがあります。手で握っているところにちょうどレンズがあるので、持ち方をかなり工夫しないと指が入ってしまいます。タッチパネルの関係でここしか設置できなかったのだと思いますが、、、まあタッチパネルで撮ったばかりの写真に書き込みをして送信したい、というニーズもあるようですから、仕方がないかも。
あとはこれ、私個人だけかもしれませんが、指紋認証でかけられるロックの種類が微妙だと思います。私は着信のみ可能なダイヤルロック(操作は電話を受ける以外できない)が欲しかったのですが、それはできないようです。着信すら拒否してしまうオールロックか、電話帳からは発信できてしまうダイヤル発信制限、電話帳やメールが見られなくなるだけでどこにでも発着信できるプライバシーモード。。。

■使い方のヒント
あんまり使いこなすところまで行っていませんので、7/12時点では二つだけ書いておきます。
F900iTのメニューは、最初はタッチパネル優先になっています。タッチパネルをあまり使わない私のような人にはちょっとまどろっこしいと思いますので、その場合は[MENU]-[メニュー設定]-[起動メニュー]を[ノーマル]に設定してください。これで[MENU]を押すだけで完全なメニューが表示されます。
隠しメニューもあるようです。待ち受け画面から[MENU]、ここでノーマルメニューの方は、右上の[タッチ]と表示されているソフトキーを押します。タッチメニューが表示されたら、[MENU]-[1]-[3]-[決定](中央のボタン)を順番に押します。すると[グループ名設定]の画面になりますので、そこで全角カナで「オリンピック?」と入力し、[登録]と表示されている右上ソフトキーを押します。これで「スペシャルモードに設定しました」と表示されれば隠しメニューの起動完了です。これで電池マークがアフロヘアのアイコンを選択できるように、スクリーン設定が24種類から27種類に増え、[メニュー設定]のアイコンデザインが1つ増えて[タイプ5]が使えるようになります。この他にもいろいろ変わっていそうですが、なかなか面白いです。ちなみに、スペシャルモードを元に戻すには、まったく同じ操作をすればよいようです。

[他サイトのレビュー記事]
ケータイWatch: 富士通「F900iT」「F506i」インタビュー(6/22/2004)
ITmediaモバイル: Bluetoothはどこまで使える?~「F900iT」(7/1/2004)

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(Japanese Only)

投稿者 hiroshiy : 2004年07月12日 02:51

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コメント

投稿者 JohnClark : 2004年07月14日 23:22

こんばんわ。今回の記事は力作ですね。すごく勉強になりました。私も、見習って、がんばって、良い記事を書かねば!それよりも、私の場合は、記事のネタ探しからです!

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