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2008年09月11日

HTC Touch Proレビュー

Touch_Pro_large2.jpg先日922shとiPhoneを買ったばっかりですが、最近出たばっかりということでHTC Touch Proを購入して日本語化しましたのでレビューします。922shはかなり満足度が高かったのですが、PCと簡単に連携できないので電話帳をOutlookにバックアップするのが大変だったり、海外でローミングしたところキャリアによってはメールの全文受信ができなかったりなど、日本の携帯にありがちな互換性の問題が出てしまい、海外では別の携帯を使ったりしなければなりませんでした。iPhoneは前回のレビューでもちょっと触れましたが、とにかく入力の速度が遅く、ほとんど使い物になりませんでした。バッテリー交換もできない割に1日持たないので、1ヶ月我慢して使いましたがあきらめることにしました。

さて期待のHTC Touch Pro(コード名HTC Rafael)ですが、一言で言ってかなり理想に近い携帯電話と言えます。922shで問題になったPCとの連携はWindows Mobile機なので非常にスムースにできますし、もともと海外端末なので、今月海外に持ち出してみないと分かりませんがおそらく互換性は高いと考えられます。速度も超高速というほどではないですが、ほぼ問題はありません。この記事では、HTC Touch Proを1週間メインの携帯電話として通話、メール、ブラウザなどの基本機能を使った感想をまとめておきたいと思います。

この記事を書いている間にイーモバイルからこの端末の兄弟分のTouch Diamondが、auからはTouch Pro(E30HT)が発売される予定という情報が流れてきました(2008年9月10日)。Touch DiamondはProからキーボードをなくしてタッチパネルのみとし、100gを切る軽量化を行った端末です。どちらもそれぞれのキャリアにSIMロックされていると思います。私の購入したのはUK版のSIMフリー版です。

HTC Touch Proの通話機能
Touch_Pro_large4.jpgHTC Touch Proでの発着信は、Treo 750並みによくできていると思います。HTCというメーカーは他社でうまくいっているソフトウェア技術をうまく取り入れる(真似と言ってしまえば真似なのかも知れませんが、、)のがとても上手で、操作感はかなりTreoに近いと言ってもよいのではないでしょうか。電話をかけるには、まず電源ボタンを軽く押してスリープから復帰させ、写真左下のの発信ボタンを押せば画面に10キーが表示されます。電話番号を押してまた発信ボタンを押せば発信できます。ここまでは普通。しかしここからがすごい。例えば電話帳に入っているレンタカー会社の電話番号を検索する場合は、rentすなわち7368と入力した時点で、画面上部に発着信履歴→電話帳の順に"rent"を含むものの一覧がインクリメンタルに表示されるのです。Treoの時と同様にLastname(名字)に日本語の表記、Firstname(名前)に英語の表記で電話帳を登録しておけばOK。私の名前も9728で発信できます。このインクリメンタルサーチは本体を閉じた状態の10キー操作でも可能ですが、本体をスライドした状態のフルキーでもちゃんと動作します。
受話音量は比較的大きいほうで、今のところ音量調整が日本語化したあとでは、[音量ボタン]-[画面に音量が表示されるので適切な音量をタップ]という感じになってしまいますが、それ以外は操作性に問題は全くありませんでした。電波の受信状況もまあまあの部類だと思います。

HTC Touch Proのメール機能
HTC Touch ProはWindows Mobile携帯電話ですので、普通にExchange ServerやPOP3, IMAPのメールができます。ソフトバンクで利用する場合にはMMS Lite Build 303を利用することにより~@softbank.ne.jpアドレスのメールの送受信が可能です。もちろんソフトバンク端末ではありませんので、正式サポート外となります。私はExchange ServerやIMAP Idleを使ったプッシュ(PUSH、自動的にメールをリアルタイムで受信)だとバッテリーの持ちが悪くなってしまうので、自分のメールはモバセクを使ってMMSに転送し、Touch Proでリアルタイムで読んでいます。メールが連続着信するとエラーになることがあったりと安定しない部分もありますが、Send/Receiveすればすべて受信できますので特に大きな問題にはなっていません。
ところでHTC TouchシリーズにはTouchFLO 3D(タッチフロー)というケーアレ(au)またはきせかえツール(ドコモ)のような機能が搭載されています。デザイン自体は上の写真のようになかなかかっこいいのですが、これでメールの全文が読めたりするわけではありません。Touch Proを手に持って写真の状態から親指で画面を下から上になぞる(iPhoneではフリックと呼んでいますね)と、次のメールの件名を表示。上から下になぞると前のメールの件名を表示します。また、メールのところをタップするとそのメール全文が表示され、左下のInboxをタップするとメールの受信トレイが開きます。受信トレイでもTouchFLO 3Dは有効で、上下にフリック(ドラッグじゃないのかな~)すると受信トレイのメール一覧をスクロール、メールを読んでいるときに上下にフリックするとメールの内容をスクロール、左右にフリックすると前後のメールに移動できます。メールの処理速度は全体的に比較的速いほうで、メールを読むのであれば非常に快適に片手だけの操作でいけます。
メールの入力は画面上に10キーを表示させて行うこともできますが、やはりフルキー(QWERTY)を開いて使ったほうがTouch Proらしいということができるでしょう。ハードウェアキーボードは今までのスマートフォンの中で最も打ちやすく、入力に対する反応は最高レベルで、ほぼストレスなくスムースに文章の入力が可能です。日本語化してATOKをインストールすれば、かな漢字変換もほぼ問題なくできますし、922SHやiPhoneなどと比べものにならないくらい快適です。

HTC Touch ProのWebブラウザ
HTC Touch Proには2種類のブラウザがプリインストールされていて、Microsoft純正のInternet Explorer MobileとOpera 9.5 for Pocket PCが入っています。TouchFLO 3DからはOperaが起動するように設定されていますし、PC用の大きなサイトを見るにはOperaのほうが安定して速いので、そちらを使うとよいと思います。ブラウザ表示中もTouchFLO 3Dが作動しますので、フリックするとその方向にスクロールしますし、ダブルタップするとその部分をズームします。またMobile Viewというモードがあり、大きいサイトを縦スクロールのみで閲覧できます。残念ながらiPhoneのように任意のサイズにズームするアクションは用意されていません。Operaの安定度は現時点でiPhoneのSafariの10倍程度と言えるくらい、かなり安定しています。というかiPhoneのSafariが使い物にならないだけか。。Operaは一応タブブラウザになっていて、iPhoneほどスマートではないですが、簡単にタブを切り換えてアクセスできます。

HTC Touch Proのカメラ機能
002.jpgHTC Touch Proのカメラは2つあり、背面が3.2メガピクセルでオートフォーカス、ライト付きで、前面はテレビ電話用のVGAとなっています。右の写真は湯布院の「有楽(うらく)」の夕食の先付けですが、フルサイズでアップしてありますので確認してみてください。夕食時なので部屋の照明は主に蛍光灯、ホワイトバランスを蛍光灯に設定してありますが、内蔵ライトも使用して撮影しています。こうやってみると簡単な記録用ならもうデジカメはいらないかも、と思わせる品質ではありますね。なお、TouchFLO 3Dのおかげで、待ち受け画面のまま撮影した画像をフリック操作でペラペラめくって見ることができます。

HTC Touch Pro、その他のアプリ
HTC Touch Proにはその他にも標準装備のアプリがあります。最も分かりやすくTouchFLO 3Dからアクセスできるのは天気予報でしょう。表示は英語になってしまいますが、好きな都市をいくつか設定しておくことで、見るたびに最新の天気予報を画像と文字で教えてくれます。週間天気予報もあります。iPhoneのようにメチャクチャな(!?)天気予報が出ることはありません。YouTubeももちろん見られます。専用のアプリですので見やすいですし、検索も日本語で文字化けなく簡単にできます。Google Mapsも専用アプリで搭載されていて、内蔵GPSと連動して知らない土地でも迷うことはありません。
パソコンでインターネットにアクセスする際に使用するインターネット共有(Internet Sharing)ですが、これはSIMフリー端末ですから当然内蔵されています。HTC Touch Proではさらに気が利いていて(!?)、USBケーブルを接続するとその段階でそのケーブルを使ってActiveSync(=パソコンとの同期)を行うか、パソコンをTouch Proをルータにしてインターネットに接続する(インターネット共有機能を使います)か、選択する画面が出るのです。USBケーブルを使わなくても、Bluetooth対応のノートパソコンであれば、Bluetooth PANプロファイルで15秒ほどでインターネットに接続できます。

HTC Touch Proの良い点ばかり書いてきましたが、一部問題点もあります。まずは安定性で、これはTouch Proというより、やはり海外端末の日本語化に起因するところだと思います。特にソフトウェアキーボード(SIP)が表示されるタイミングでハングアップしてしまうことがまれにあります(※注、ATOK for Windows Mobileではこの問題は出ていません)。またMMS Liteがメール着信のたびに、1通ずつ3G接続を切断してしまうことが原因かどうかわかりませんが、MMSを自動全文受信にしてあっても、一日に数回、エラーのため先行受信分しか受信できていない場合があります。
携帯電話端末としての「もっさり度」というのでしょうか、どの程度サクサク動作するかですが、入力に関してはおそらくどの携帯よりも軽くて高速で文字の取りこぼしもないと思いますが、表示系や画面の切り替えが必要なところでは、若干のもたつきがありスマートでない部分があります。またTouchFLO 3Dは使う側の慣れが多少必要で、不器用な外人さん(sorry!)のレビュー(もともとはWall Street JournalのKatherine BoehretさんのHTC Diamondに対する記事です)のように、ちょっと使って「ああ駄目だ」と思ってしまう人も多いのではないかと思います。もちろんこれでTouchFLOは完成形とは言えないと思いますが、iPhoneのユーザーインターフェースではできないことが多すぎて、比較して「TouchFLOのほうが悪い」などとは決して言えないと思います。現に私はiPhoneはどこにやったか分からないくらい、HTC Touch Proを普段使いにしています。

[LINK]YouTubeのHTCチャネル; HTC Touch Proの動画が見れます
(Japanese Only)

↓↓↓↓↓HTC Touch Diamondのスペックはこちら↓↓↓↓↓
CPU Qualcomm MSM7201A 528 MHz
OS Windows Mobile 6.1 Professional
メモリ ROM: 512 MB
RAM: 288MB
サイズ 102 mm (L) X 51 mm (W) X 18.05 mm (T)
重量 165 g (バッテリー込)
画面 2.8インチ TFT-LCD タッチスクリーン(VGA)
携帯電話ネットワーク HSPA/WCDMA:
  • ヨーロッパ/アジア: 900/2100 MHz
  • 上り2 Mbps、下り7.2 Mbps
Quad-band GSM/GPRS/EDGE:
  • ヨーロッパ/アジア: 850/900/1800/1900 MHz

(周波数と通信速度はオペレータに依存します)

ユーザーインターフェース TouchFLO 3D
画面にタッチすることで機能を切り換えたりできます
キーボード スライド引き出し式QWERTYキーボード(5段)
GPS 内蔵GPSアンテナ
その他通信機能 Bluetooth 2.0 with EDR
Wi-Fi: IEEE 802.11 b/g
HTC ExtUSB (11-pin mini-USB 2.0, オーディオジャック, TV出力*の一体型)
カメラ

背面カメラ: 3.2 メガピクセル、オートフォーカス、フラッシュ付き
前面カメラ: VGA CMOS

オーディオ マイク、スピーカー、FMラジオ内蔵
着信音でサポートされているフォーマット:
  • MP3, AAC, AAC+, WMA, WAV, AMR-NB
  • 40 ポリフォニックMIDI フォーマット0, 1 (SMF)/SP MIDI
バッテリー リチウムイオンまたはリチウムポリマー電池
容量: 1340 mAh

連続通話時間:
  • 378分(WCDMA)
  • 419分(GSM)
待ち受け時間:
  • 462時間(WCDMA)
  • 367時間(GSM)
テレビ電話での連続通話時間: 189分(WCDMA)
(ネットワークや通話の利用状況により上記は変化します)
拡張スロット microSD メモリカード (SD 2.0互換)
ACアダプター 100~240V AC, 50/60 Hz
DC出力: 5V 1A

投稿者 hiroshiy : 2008年09月11日 03:12

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コメント

投稿者 Jun [TypeKey Profile Page] : 2008年10月17日 14:01

初めまして。2006年08月23日のHTC Hermes日本語化の記事に沿ってHTC Touch Proの日本語化をトライしましたが、しっくりきません。日本語化の方法を伝授頂ければ嬉しいです。基本的に、CE-Starで日本語化、入力も可能です。FontもMeiryo(Vista)の表示も確認済みです。(使ってるバーションはXPですが、しかも、マックからParallel Desktopを起動。Touch Proの為にWindows復帰を覚悟しているほどです。)うまくいかないのは、ステップ11以降、Atokのインストール以降です。サイトでは、Atok for Pocket PCの事例ですが、私は、最近販売されたAtok for Windows Mobileを購入/トライしましたが、うまくいきません。(ちなみにTouch ProはWWE版 1.90.831.3 -
香港で使っています。)Atok for Pocket PCなら、うまくいくという事でしょうか?又、基本的にPocket Tweek, DefSipChanger,PqzIIはWM6.1Proに対応していますか?特に、DefSipChangerが動作しているのかどうか、分かりません?
もし、Touch Proの設定が以前のHermesの設定と若干異なるなら、是非教えて下さい。宜しくお願いします。ジュン。

投稿者 hiroshiy [TypeKey Profile Page] : 2008年10月19日 02:10

Junさん、こんばんは。
http://www.yasukawa.com/blog/archives/000381.html
こちらの通りやってみてください。私もちょっと苦労してしまいました。

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